確定申告で損失の繰越をして手取を増やしちゃおう

節税

もうすぐ確定申告の季節ですね。僕自身の確定申告や、友人の行っている事業の決算処理や確定申告などで少し忙しくなります。今回は、合法的に節税する方法をお教えします。「知っていると知らない」とでは手元に残るお金に大きな違いが生じるんです。

結論から言うと、やるべきは「損失の繰り越し」です。ものすごく簡単に言うと、今年1年に生じた「損失」をその後3年間に渡って繰り越すことができる制度です。そして、翌年にでた「利益」と相殺することができます。そのため、翌年以降に生じるであろう所得を減らし、結果として節税することができます。損失の繰り越しをする場合としない場合とで、どれくらい支払う税金に差がでるか、表にまとめました。知らずに確定申告をすると、本来払わなくていい税金を毎年数万円単位で払い続けているケースもあるんです。

 ■損失の繰り越しを「する場合」と「しない場合」の税額比較

(前提:初年度100万円の損失
2年目の利益70万円、3年目の利益30万円
税率:所得税5%+市県民税10%=15%)

年度その年の利益損失繰越なしの税額損失繰越ありの税額差額(節税額)
2年目70万円105,000円0円105,000円
3年目30万円45,000円0円45,000円
合計150,000円0円150,000円

いかがですか。例のように100万円の損失を確定申告時に繰り越しを「するとしない」とでは、15万円も税額に差が出るんです。「ただ損失の繰り越しをする」それだけなんです。

 

僕もですが、少しでも小遣いを増やしたい、収入を増やしたい、できることなら不労所得を増やして旅行に行ったり、美味しいものを食べたり、服を買ったり、懐を気にせず趣味にお金を使いたいと考えていて、FXや株式投資など、いろんな工夫をしていますが、15万円もの小遣いを増やそうと思うと、大変な努力が必要ですよね。でも、「少しの知識と手間」だけで、15万円もの小遣いが増やせる可能性があるんです。

 

では、損失の繰り越しについて、詳しく説明して行きます。できるだけ専門用語を使わずにわかりやすく説明していきますが、今回は、株式投資やFXなどの投資の結果生じた損失の繰り越しにフォーカスして説明します。

 

■損失繰越控除の対象

 FX取引、株式取引、投資信取引で出た損失で、その他の所得と損益通算して相殺しきれない損失がある場合。その他にも沢山の種類の損失が対象になります。詳しくは国税庁のサイトで確認してください。

※株式やFXの損失は、原則として同じ区分の所得内でのみ相殺・繰越が可能です。

■損失繰越の年数

 原則3年の繰り越しが可能。特例は国税庁のサイト参照。

■確定申告の方法

 ここはあなたが一番興味あるところでしょうから、詳しく説明しますね。

損失申告の仕方(具体的な手続き)

損失の繰り越しを行うためには、損失が出た年に必ず確定申告をすることが必要です。
たとえ税金が還付されなくても、「損失を申告すること自体」が目的になります。

① まず用意するもの

確定申告に必要な主な書類は次のとおりです。

  • FX会社・証券会社が発行する「年間取引報告書」
  • 給与所得がある場合は「源泉徴収票」
  • マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)

※特定口座(源泉徴収あり)で取引している場合でも、
損失を繰り越すためには確定申告が必要なので注意してください。


② 確定申告書の作成方法

確定申告書は、紙で提出する方法と、e-Tax(電子申告)を使う方法がありますが、
初めての方にはe-Taxがおすすめです。

e-Taxを利用すれば、画面の案内に従って入力していくだけで、
自動的に損失繰越の対象になるかどうかを判定してくれます。

  • 確定申告書Bを使用
  • 株式やFXの損益は「申告分離課税」の欄に入力
  • 損失がある場合は、その金額をそのまま入力する

これだけで、損失繰越控除の申告は完了です。


③ 翌年以降にやること(ここが重要)

損失を繰り越すためには、翌年・翌々年も連続して確定申告を行う必要があります

たとえば、

  • 翌年に利益が出た場合
     → 繰り越した損失と相殺するために申告が必要
  • 利益が出なかった場合
     → 損失をさらに繰り越すために申告が必要

つまり、
「損失がなくなる年」まで毎年確定申告が必要ということです。

ここを忘れてしまうと、
それまで繰り越してきた損失がすべて使えなくなってしまいます。


④ よくある失敗例

損失繰越控除で多い失敗は次のようなケースです。

  • 損失が出た年に申告しなかった
  • 翌年の確定申告を忘れてしまった
  • 特定口座だから不要だと思い込んでいた

どれか一つでも当てはまると、
損失の繰り越しは無効になります。


⑤ 不安な場合は専門家に相談するのも選択肢

手続き自体はそれほど難しくありませんが、
収入源が複数ある場合や、初めて損失繰越を行う場合は、
確認の意味で税理士に相談するのも一つの方法です。

■損失繰越控除の注意点

 損失の繰り越しを有効に活用するためには、損失が発生した年分だけでなく、その後2年間の確定申告が必要となります。ただし、翌年に発生した利益で繰り越した損失分を相殺してしまう場合は、結果として3年目に繰り越す損失がなくなるため、損失繰越控除のための3年目の確定申告は不要となります。

いかがでしたか、サラリーマンのあなたが活用できそうな損失の繰り越しについて説明してみましたが、それでも時間がない、やっぱり難しい、時間がないというあなたは税理士さんにお願いするのも方法の一つです。税理士さんにお願いすると、手数料が必要になりますが、必要な手数料と節税額を比較して、節税額が大きければ、税理士さんにお願いする方がメリットあるので、検討の価値がありです。いまでは、完全オンラインでも対応いただける税理士さんも沢山いるので、まずはお気軽にネットで相談してみてください。

 ■どんな人が税理士に相談するとよいか

税理士に相談することで、「その損失は繰り越しできるのか」「事業所得とFX・株の損益はどう扱われるのか」「今どんな申告をしておくと将来有利になるのか」といった点を整理することができます。
特に投資や副業を複数行っている場合、自己判断で申告すると本来使える制度を見落としてしまうことも少なくありません。
将来の節税効果を確実に活かしたい場合は、専門家である税理士に一度相談してみるのも一つの選択肢です。

損失の繰り越しは便利な制度ですが、すべての人が自動的に使えるわけではありません。
たとえば、

  • FX・株・ブログなど、収入源が複数ある人
  • 損失の繰り越しを初めてやる人
  • 平日に税務署へ行く時間が取れない人
  • 記入ミスや申告漏れが不安な人
  • 本業が忙しく、確定申告に時間をかけたくない人
    こうした方は、一度税理士に相談してみる価値があります。

 ちなみに僕自身は、基本的には自分で確定申告は完結できますが、イレギュラーな収入や損失があった年は、確認の意味も含めて税理士さんにチェックしてもらうようにしています。いろいろと調べるよりも税理士さんに相談した方が確実で早くて、プラスαのアドバイスをしてもらえるともあるんですよ。餅は餅屋とはよく言ったものです。

僕も昨年の投資の損失をしっかり繰越して、今年分の利益で相殺できるようにがんばります。ていうか、そもそも損失をださなきゃいいだけなんですけどね、どうしてもマイルールを守れずに感情的にトレードしてしまうんですよねぇ。今年は絶対に利益を出すぞー!おー!

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