「扶養内で働くべきか、それとも社会保険に入るべきか…」
パートやアルバイトで働く人なら、一度は悩むテーマですよね。
特に最近は、106万円・130万円の壁問題が話題になり、「結局どっちが得なの?」と不安になる人が急増しています。
僕の周りの相談者さんも、新しい法律でどう変わるの?私のベストな働き方は?といった手取に直結する相談が増えてますね。ただ、短期的な手取だけでなく将来的な収入も踏まえて的確なアドバイスができるようにしています。
実は、社会保険に加入すると“今の手取り”は減るケースがあります。しかし、その代わりに将来もらえる年金が増えるという大きなメリットがあります。
今回は、
・社会保険に入ると年金はいくら増えるのか
・扶養内とどちらが得なのか
・実際の手取り差はどれくらいか
を、できるだけわかりやすく試算していきます。
これから働き方を考える人は、ぜひ参考にしてください。
そもそも「扶養内」とは?
一般的に「扶養内」と言われるのは、配偶者の社会保険に入ったまま働く状態です。
代表的なのが次の2つ。
106万円の壁
一定条件の会社で働く場合、年収106万円を超えると社会保険加入対象になる可能性があります。
130万円の壁
年収130万円を超えると、原則として扶養から外れ、自分で社会保険に加入する必要があります。
つまり、多くの人は、
「社会保険料を払いたくないから扶養内に抑える」
という働き方をしているわけです。
ただし、ここで重要なのが「将来の年金」です。
扶養内だと年金はどうなる?
扶養内で働く配偶者は、基本的に「国民年金第3号被保険者」です。
これは簡単に言うと、
「自分で保険料を払っていないけど、基礎年金はもらえる制度」
です。
つまり、老後にもらえるのは主に“基礎年金部分”だけ。
2026年度の満額基礎年金は、年間およそ80万円前後です。
一方、会社の社会保険に加入すると、これに加えて「厚生年金」が上乗せされます。
ここが大きな違いなんです。
社会保険に加入すると年金はどれくらい増える?
では実際に試算してみましょう。
ケース
・40歳から60歳まで20年間加入
・年収180万円(月15万円程度)
・厚生年金加入
この場合、将来増える厚生年金額は、おおよそ年間12〜15万円程度と言われています。
つまり、65歳から90歳まで25年受け取るとすると…
15万円 × 25年 = 約375万円
かなり大きいですよね。
しかも厚生年金は「終身」で受け取れるため、長生きするほど有利になります。
正直、現役時代は「社会保険料高いな…」と思うんですが、老後目線で見ると“将来の自分への積立”とも言えるんですよね。
でも社会保険に入ると手取りは減る
もちろんデメリットもあります。
社会保険に加入すると、
・健康保険
・厚生年金
・雇用保険
などが給料から天引きされます。
例えば年収180万円程度だと、年間25〜30万円前後の社会保険料負担になるケースもあります。
すると、
「頑張って働いたのに手取り増えない…」
という現象が起こります。
これが“働き損”と言われる理由です。
扶養内と社会保険加入を比較してみた
では、実際どちらが得なのか。
かなりシンプルに比較してみます。
扶養内(年収120万円)
・社会保険料負担なし
・手取り:約118万円前後
・将来の年金:基礎年金中心
社会保険加入(年収180万円)
・社会保険料あり
・手取り:約145〜150万円前後
・厚生年金が上乗せ
単純な手取り差は年間30万円前後になることが多いです。
つまり、
「社会保険料を払っても、年収をしっかり増やせば手取りは増える」
ケースが多いんですね。
逆に、中途半端に少しだけ超えると損した感覚になりやすいです。
実は“保障”もかなり強くなる
社会保険のメリットは年金だけではありません。
実は保障面もかなり強くなります。
例えば、
・傷病手当金
・出産手当金
・障害厚生年金
・遺族厚生年金
などがあります。
特に大きいのが「傷病手当金」。
病気やケガで働けなくなった時、給料の約3分の2が支給される制度です。
扶養内だと、この制度が使えないケースがあります。
つまり、社会保険は単なる“負担”ではなく、「保険」なんです。
子育て世代ほど、実は社会保険の安心感って大きいです。病気や出産は“想定外”で来るので、保障の差はかなり重要だと思います。
じゃあ結局、扶養内とどっちが得?
これは「何を重視するか」で変わります。
扶養内が向いている人
・今の手取りを最優先したい
・働く時間を増やしたくない
・短時間勤務を続けたい
社会保険加入が向いている人
・将来の年金を増やしたい
・老後不安を減らしたい
・保障も重視したい
・今後さらに収入を増やしたい
特に最近は物価上昇もあり、「老後資金問題」がより現実的になっています。
そう考えると、厚生年金を積み上げられるメリットは以前より大きくなっていると言えるでしょう。
「少し超える」が一番もったいない
実は一番注意したいのが、
「扶養を少しだけ超える」
パターンです。
例えば、
・年収108万円
・年収135万円
など、中途半端なライン。
この場合、社会保険料負担だけ増えて、手取り増加が少なくなることがあります。
そのため、
「扶養内で抑える」
または
「しっかり働いて年収を増やす」
のどちらかに振り切るほうが、結果的に満足度が高いケースが多いです。
まとめ|将来まで含めて考えるのが大事
社会保険に加入すると、確かに今の手取りは減ります。
しかし、
・将来の厚生年金が増える
・保障が手厚くなる
・長く働くほど有利になる
というメリットがあります。
逆に扶養内は、
・今の手取りを確保しやすい
・働く時間を抑えやすい
という魅力があります。
大切なのは、「今だけ」で判断しないこと。
10年後、20年後、老後まで含めて考えると、見え方はかなり変わってきます。
ぜひ今回の試算を参考に、自分に合った働き方を考えてみてください。
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